先日の
虹の下水道管でのイベントで人気だった、巨大空気砲です。
これは、とある実験向けに製作依頼があったものの、しばらく使われず、お蔵入りするところをお声掛けいただき、ようやくイベントで使っていただけたのでした。
※今回使用したのは2つ製作したうち2号機のほうですが、一部写真には
1号機のものがあります。混乱する場合ありますが、ご了承ください。
材料は、
棚用アングル(鉄)、
プラスチック製ダンボール、
体操用ゴムひも、
ビニールシートなど、ホームセンターでも手に入るものです。なかには廃材となる木箱から部品転用するなど、再利用にも積極的に行っています。
大きな空気砲から大量の空気を送り出すために、伸びたゴムが元に戻ろうとする力を使っています。空気砲の後ろから
ビニールシートと
ゴムひもを引っ張り、手を離し
シートが空気砲前方向へ戻るときに大量の空気を送り出します。
大きな渦輪の飛距離は規格外で、以前某体育館で実験した際は約40m先の的に命中できるほどの威力を持っています。よって
強い力に負けないように、スチールラックを自作する為のアングル材を使い、空気砲の骨組みを作っています。
空気砲の下部には移動のためのキャスターと、角度調整のための
電動ジャッキ(自動車のタイヤ交換に使うもの)を取りつけています。
転倒事故 防止のために、イベントのときには大人2人で支えていますが、上部につけられた
取っ手を握ることで1人で発射することも可能です。
渦輪を展示室を繋ぐフロアで飛ばしたところ、約30m先で天井にぶつかるまで飛んで行きました。(スモークは加熱して作られる関係から空気より比重が小さく、上へ昇って行きます)
その威力をスタッフが体感したところ、台風のような威力の風が向かって来たそうです。空気砲が むかしは「空気扇風機」と言われたとおりですね。
また比較的 大きな実験機材なのですが、2号機は乗用車にピッタリ入る寸法で設計しているので、思いのほか輸送が楽なのです。この他、遠方輸送を想定して、分解すれば平たくなるようにもつくってあります。
この巨大空気砲以外にも、身の回りの材料で空気砲実験を行うテクを紹介していく予定です。
ぜひ夏休みや大型連休に 試してみて下さいね。