世の中の空気砲を、その発射形態から1.打撃式、2.押し出し式、3.ばね式の3つに分けました。今回は、その3回目です。
3.ばね式
これまで、「打撃式」、「押し出し式」の二つを紹介してきました。この二つは力を直接的に伝えますが、今回の「ばね式」は一度ゴムやバネに溜めます。その力を瞬間的に放出させることで箱の空気を圧縮させ、流れ出た空気が渦輪となるものです。
溜めた力を瞬間的に放出することに適した構造から、大型で強力な空気砲をつくる際に採られることが多いです。
ゴムの動きを阻害しにくいように、空気の部屋をつくるにはダイヤフラムという布などでつくられた袋状の構造を持っていることもあります。
実際の例を二つ紹介しましょう。
これはエコボトルの底に穴をあけて作った空気砲です。飲み口の側にはゴム風船を短くしたものをテープで固定してあります。ゴム風船を手で引っ張って伸ばし、戻るときの力で空気を押し出しています。
エコボトルは硬いので丈夫につくれますが、工作が難しい場合はペットボトルや使い捨てコップなどでもつくることができ、工作教室も沢山開催されています。また植木鉢やバケツなどを使って強力な空気砲をつくることも出来ます。
今度は大きさが1m近い、
巨大な空気砲です。顔よりも大きな渦輪が50m以上飛ばすことが出来る、すごいパワーをもっています。でも特別な材料は使っておらず、身の回りにありものでつくることが可能です。
風船の代わりに
フィットネス用のゴムで
ビニールシートを張ってあり、シートを引き戻るときに大量の空気を送り出します。大きな本体を支え 強い力に負けないように、
スチールラックをつくる為のアングルで骨組みを作っています。